「人生100年時代」と言われ始めたこの時代。政府が確定拠出年金を推奨し、高等学校では金融教育が開始されるなど、金融リテラシーについての社会の意識が変化しています。2019年には「老後資金2000万円問題」で金融庁の報告書が話題になったことで、多くの国民が老後の備えについて関心を持ち、安心を手にするため、資産形成について考え始めました。さらに、同年に「かんぽ生命不正契約問題」が発覚してからは、販売者と消費者、双方の金融リテラシーの向上が望まれるようになりました。こういった流れの中で、人生を俯瞰するためのファイナンシャルプランニングの重要度が増しています。
ライフプランソフト「FP-UNIV」では、税制度と社会保障制度に基づいた客観的なキャッシュフローを確認することができます。係数の調整や統計データの援用は行っていません。利用者自身が自分のライフプランを正確に理解・把握し、所有し、育て、使いこなすことを目的とします。「使いこなす」とは即ち、老後に備え、自分で選んだものに投資し、資産形成を行いながら、生涯にわたってキャッシュフローに問題が生じないようコントロールすることです。
私たち開発者は、既存のライフプランシミュレーションソフトをいくつか試用したとき、実際のキャッシュフローとの隔たりが大きく、他意もあり、一個人が不利益なく使いこなすことは難しいと感じました。それには2つの原因がありました。
1つには、各金融機関などの「顧客獲得や商品販売のための係数の調整」が挙げられます。もともと特定の保険商品や金融商品を販売するために作られたシミュレーションなのですから、顧客獲得のために特定の計算が作為的であるのは当然です。また、算出される「老後の必要資金」は利用するソフトによって大きく異なります。ときには、結果に「一億円」もの差が生じます。場合によっては細かな法令も簡略化されており、控除額に差が出てきます。
2つ目の原因は、統計データによる「ライフスタイルの画一化」です。人々の価値観が多様化しているにも関わらず、既存のシミュレーションでは統計の平均値を使って画一的に設定されています。例えば、結婚、出産、家族構成、住宅、年金、車、教育費や介護費、その他の各種事情において、全ての費用が平均値、ということもあります。そのような人物・家庭があるでしょうか。多くの世帯が、全国平均のデータとはどこかで異なっているはずです。正確なライフプランのためには、一人一人の状態に合わせてシミュレーションをする必要があります。
これらの問題を払拭するため、FP-UNIVは「税制や法令に忠実な計算」と「詳細な世帯情報の入力」にこだわりました。前者は自動計算されます。後者は相談者が自分で入力します。最初の状況把握に、しっかりと時間をかけましょう。正確な計算が、ライフプランを使いこなす近道です。
将来の安心のためには、現状把握だけでなく毎年の変化も「可視化」して見直し、理解・把握することが重要です。法令も変わることがあります(FP-UNIVでは自動的に反映されます)。ご自身の状況も変化するのが当然です。定期的な見直しが、あなたのライフプランを育てていきます。FP-UNIVの詳細なシミュレーション機能を活用して、将来の変化に対応できる万全な計画作りをしていきましょう。
「正確さ」の重要性を知っているファイナンシャルプランナーの方に、ご活用いただきたいソフトです。
株式会社FP-UNIV 代表取締役 小田卓志
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